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持たざる物の苦悩(ディリータ)最強親子の謎(オーラン・シド)


だらだらと書き綴ったコラム未満の雑記です。
 

1.持たざる者の苦悩

乱世の梟雄ディリータも、決して初めから謀略家だった訳ではありません。1章での彼はまだ、身分制度の壁にぶつかり苦しむ普通の青年でしたものね。ところが、2章以降の彼ときたら、まあ、見事に男をあげて立派な悪役っぷり(笑)。人格違ってるよ、あんた。
そう、このあたりの著しい変化の様が、彼の背伸びと言うか、無理を物語っていて見ていてとても辛い。プレイヤー側としてはどうしてもラムザと同じ視点で見てしまい、「ディリータ、似合わない悪役を演じようとするから、随分と胃が痛そうだよ…」なんて思ってしまうんですが。私だけ?

 2章以降、ラムザに対して随分ととげとげしくなるディリータですが、偉そうでちょっとばかしむかつきます。何も知らずのうのうと生きてきた、というのはラムザもディリータも同じじゃないかと。でもまあ、ディリータが2章はじめの時点で、ラムザを見下したような態度をとるのは分からなくもないのですが。

 1章では、貴族とその臣従者という身分の差こそあれ、幼馴染みとしてお互いの差を(表面上は)気にせずに生きていた2人ですが、ティータ誘拐を境にして、そのくつがえせない違いがディリータの中で表面化してきます。その時、ラムザはといえば「兄さんを信じよう」なんて甘ったれたことをいって、ディリータの心に生まれた闇に何もしてやれない。(ラムザはラムザでベオルブで生きていくためにはそうせざるをえなかったんですけどね)
 そうして2人の間には次第に埋められない溝が出来て行って…ついにはディリータのあのセリフ、
「アルガスの次はお前だ、ラムザッ!」
が飛び出す訳ですね。って、おいおいちょっと待ってよ、それじゃなにかい、ディリータって結局ラムザのことを親友なんて思ってなかったってこと?少なくとも私には、そう思えましたぞ。いくら逆上していたとはいえ、それはないでしょ。むしろ本音がポロッと出ちゃったように思えます。それとも「ティータの死」が、それまでのラムザとの友誼も全て信じられなくなるほどディリータにとって大きな痛手だったのかな。家族同様に育った幼馴染みといっても、その程度の存在で、結局ラムザの一方的な思い込みだったのか。(ラムザ自身も自分より出来のいいディリータに対して少なからずコンプレックスを持っていたのは想像に難くないですが/それはいずれラムザの項で)とにかくそこで、2人の道と心は大きく離れてしまいます。
 やがて爆発に巻き込まれてディリータは生死不明になり、あまりの現実を直視できず、ラムザは「すべてを捨てて逃げ出し」ます。そのまま現実から、そしてベオルブの名の重みから逃げ出したまま、1年後ようやくラムザはディリータと再会する訳ですが…。
 

 その時、ディリータは何か大きな組織に属して王女誘拐の実行犯としてラムザの目の前に現れます。ジークデンで死んだかと思われていた彼が何故…。御存じの通り、この時ディリータは既にヴォルマルフら教会の者と手を組んで(というより教会の者の指示で)行動しています。空白の1年間、彼は一体どんな時間を過ごしてきたのでしょう。随分としらけた人になっちゃってるし。
「恨むなら自分か神様にしてくれ」
そんな器用なことできるかい!なんて思うのは私だけ?(笑)

でもこれって、空白の一年でディリータが辿り着いた結論と言えなくもないですよね。きっとディリータにはいつかのミルウーダの言葉が重くのしかかっていたんではないかとおもいます。
「知らないということはそれだけで罪だわ」
これはラムザに向けられた言葉だったけれど、むしろディリータの方にこそダメージは大きかったはず。何故なら、何と言われてもラムザは貴族、知らないままで生きていく貴族の方が圧倒的に多いのですから。むしろ気付いたラムザの方が希有な存在と言えるでしょう。そんなことはなんの自慢にもなりはしないけれど。
 そしてむしろ、ミルウーダなんかからしたら、平民のくせに貴族の庇護を受けて(貴族の側に立って)生きてきたディリータやテイータの方がよほど腹の立つ存在だったりして。そしてディリータもそのことに気付いてしまったからこそ、他人や環境ではなく自分自身に憤りを感じてしまったのではないかな。
 そうしてティータを失ってしまった悲しみや自分に対する怒りなどを乗り越えて、自らの手で歴史を作るための戦いをディリータは始める訳です。その矢先に、久々にかつての親友に再会したら、彼は未だ飽きもせず現実から逃げるだけの人生を送っていたり。
 甘えてんじゃねえよ、とディリータのむかつきが聞こえてくるような…(笑)。

 それでもやっぱりディリータは、ラムザの優しい言葉にはそれなりに胸を突かれた様子なんですが。その辺がまた「無理すんなよ」と同情を誘う…
「また会えて嬉しいよ、ディリータ」
「…あの時、ティータが守ってくれたんだ」
(だから俺はティータの死を無駄にしないためにも、戦って行かなくちゃならないんだ、邪魔しないでくれ!優しい言葉をかけるな、決意が鈍るだろ〜!)なんてね。

やっぱりなんのかのいって、ラムザの隣はディリータにとって最後の心安らげる帰るべき場所だったのかもしれません…。可愛さ余って憎さ100倍、なんて昔の人も言いました。(謎)

ゼルテニアの教会でのイベント、きっと、ディリータはラムザと一緒に行きたかったんだろうな…。でも、あの時のディリータにとっては「ラムザと共に行くこと=自分の戦いから逃げること」だったから…

そうして差し伸べられた手を振り払って、自分の戦いに生きたディリータ。かっこいいのに、どうしてあんな結末になっちゃうのか、辛すぎます松野さん………よよ。

まとまらないまま終わる………。

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2.最強親子の謎

なんだかノリがいきなり軽いです。私、オーランに関しては語っても語っても語っても語り切れないので、とりあえずはとっつきやすいジョブもといジャブから…

 全剣技を極めた剣聖シドと星天停止の使い手オーラン。おそらくこのコンビに対抗できる者は物語中でもいないんじゃ無いでしょうか。それぐらい、その強さが無法者な親子です。私も、初めて星天停止を目撃した時は「こんなんインチキ!」と叫びたかったし、シドを仲間にした時は、おじいさんがやたら張り切って一人でレベルが上がって行くので、一軍登録を一時抹消したりもしましたし。
 これだけ強ければ2人でイヴァリース征服できちゃう、とは良くいわれることですが(笑)これだけの強さを誇るゴールデンコンビでありながら、オーランって義父上と一緒に戦場に出てる節があんまりないんですよね…。オーランてば登場する時は大体、単身で視察だとか脱走兵の始末だとか、軍師のわりにやたら軽いフットワークで国土を飛び回っております。この人、本当に軍師だったのか…!?
 北天騎士団でいえば、かのダイスダーグと同じ地位のはずなのに(あのおっちゃんはまた特別動かなさ気ですが)。それとも軍師の彼がそんな役割まで果たさねばならないほど南天騎士団はコマ不足だったんでしょうか…。ううむ。
  私がゴルターナ公だったら(めちゃ嫌)やはり、オーランほどの実力者を放っては置かないと思うんですけど。「オルランドゥよ、お前の息子も戦いに出さぬか」って命令しますね。

 可能性としては、

1.戦略を立てる際に必要な情報を集めるのにオーランは自分の目しか信用できないタイプだった(笑)。
2.オーランを戦場に立たせたくない親心から、シドが無理矢理視察に行かせた。(まあ、戦場よりは幾分マシかってことで)
3.オーランは、華々しい活躍よりも人が嫌がる仕事を進んでやる偉い人だった。

いや、どれもしっくりこないんですけど…(笑)
良く分からないので深く考えないことにします。

 さて、本題。この親子、実際はどういう間柄なのか結構謎です。
 私は、五十年戦争末期に父親を失ったオーランをシドが養子にしたんだろうと漠然と思っていたのですが…その場合、養父の事を「義父上」と呼ぶものなんでしょうか…。
 EDにて、彼がバルマウフラと登場したことから、オーランは彼女と結婚(?)した、と信じ込んじゃったんですけれど、シドの娘と結婚してて義理の息子であるという可能性もあるんですよね。私は、そのようないるのかいないかも分からない人物にオーランと添い遂げてもらっても、個人的にはちっとも嬉しくないので(笑)絶対バルマウフラとくっついた説を推してます…。その方が萌えるので。

 ところでED。墓参りシーンでの彼は概ね好印象なんですけど、最初に見た時ひっくり返っちゃった箇所があります。
「義父上は…勇敢に戦って死んだのか?」
このセリフ。この言葉の前って、結構タメがあって、次に何をいうのかすっごく期待してたんですよ。そしたら「義父上は…」って。うわあ、こいつファザコン!?なんて不謹慎にも思っちゃいました。
 なんていうか、予定調和の喜びってあるじゃないですか。このシーン、この場面はこういうセリフをいうべき…という思い込み。良い意味で裏切られるのは嬉しいんですけど、これは結構がっかりしたというか…。考えようによっては全然オッケーなんですけどね…クス(?)。
 まあ、この言葉から、オーランにとってはシドという存在はそのくらい大きなものだったんだなあと感じ取れます。父親として人間として、大きなその背中を、オーランは追うようにして生きていたのかな。
 だからこそ、置いて行かれた時の喪失感も大きかったと思います。そして、自分の手の届かない場所で永遠に喪われてしまったこと。その悔恨が、デュライ白書の執筆の大きな原動力になったような気がします。

 EDのオーラン、本当に寂しそうだった…

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